天井吊り形の業務用エアコンの特徴

業務用エアコンとは、店舗や施設、オフィスや学校などで用いられる空調設備で、壁掛け型が主流の家庭用と比べて形状が様々です。主流は4方向天井埋込カセット形ですが、ほかにも同じ埋込式のビルトイン形やダクト形、工事が不要な天井吊り形や床置き形などがあります。業務用エアコンは馬力が高く室内機が大きい特徴があるため、主流は4方向天井埋込カセット形と呼ばれるタイプです。天井内部に室内機があり、吹き出し口が天井がから出ているデザインのため、インテリアの邪魔をせずスッキリ見せることができます。

しかし、設置の際には埋込のための穴を開ける必要があるため、退去時の原状回復が必要な賃貸の物件や、学校などの施設に設置するには向いていません。業務用エアコンの中でも、吊り形はその名称が示す通り、天井から吊り下げて設置するタイプのエアコンです。スリムなデザインの機種が多く、設置してもそれほど圧迫感を感じることはありません。吊り形のエアコンは、送風パワーに優れるため、設置場所が部屋の隅でも空間全体にしっかり空気を行き渡らせることが可能です。

天井埋込形は高天井の場所の設置には向かない場合もありますが、吊り形は馬力があるので高天井の場所に設置しても問題ありません。ほかにも、埋込型と比べて工事が要らず、本体の取り外しが簡単というメリットもあります。室内機がすでに露出しているので、フィルター交換などのメンテナンスも楽に行えます。