業務用エアコンは天井埋込形が多い
業務用エアコンの形状は様々で、設置する際には部屋の間取りや建物の構造に適した種類を選択することが大切です。最もポピュラーな業務用エアコンの形状は、吹出口が4方向のカセット形です。天井に埋込むことで設置しても目立たず、インテリアの邪魔をしない利点があります。4方向の吹き出し口から風を送るので、部屋全体に満遍なく空調の効果を行き届かせることができます。
オプションが充実しており、人感センサーや除菌機能、フィルターの自動掃除機能などが搭載されていることも多いのが特徴です。カセット形は吹き出し口が1方向や2方向のタイプもあり、メーカーによっては360°に送風できる機種も存在します。吹き出し口が前後2方向のタイプは、廊下など細長い場所に向いており、4方向よりも無駄が少なくなります。設置スペースが限られている場合、1方向タイプやコンパクトタイプを選ぶことも可能です。
大型ほどのパワーは出すことができませんが、間取りによっては便利に利用できます。室内機を天井内に埋込み、吹き出し口がダクトを通って分かれるビルドイン型もあります。カセット形と違い、ダクトによって吹き出し口が本体から離れた場所に設置できるのが最大の特徴です。レイアウトの自由度が高く、室内機1台で吹き出し口を異なる場所に2つから4つ設置できます。
ダクト形もビルトイン形と同じように、室内機を天井内に埋込むタイプで、本体から吸込口や吹出口を分散することで、空調機の存在を完全に隠せる業務用エアコンもあります。